最近のマンションやアパート(コーポ)、一戸建ての家には、24時間換気をするために換気口(吸気口、給気口、通気口、吸気孔、給気孔、通気孔と呼ばれる壁の穴)があります。
でも、この換気口、冬場は冷たい外気(冷気)が室内に入ってきて、とっても寒かったり、暖房代が余分にかかるしで、正直なんとかしたいと思ったりします。
今回は、そんなアナタに、 どうすると良いのかを説明します。
24時間換気の吸気口が寒い!
大体の換気口 (吸気口、通気口)は、開き具合を調節できるようになってますが、一番閉まるようにしても完全には閉まらない構造になってます。
これは、いろいろ大切な理由があって (詳しくは下の3章に書いてます)、 24時間換気を行って常に部屋を換気するためなんです。
なので、寒い外気(冷気)が部屋に入ってくるのを完全 にシャットダウンするのではなく、冷気が入ってくる量を少なくするのがおすすめです。
マンションなどの換気口が寒いのを対策する方法
マンション(アパート)や一戸建ての換気口(吸気口、通気口)の寒さ対策です。
(但し、次章に詳しく書いてる24時間換気の役割を十分考慮して対策してください!)
① 24時間換気を停止して、換気口から冷たい外気が入ってくるのを止める
(次章に書きますが、この方法はあまりおすすめしません)
24時間換気は、お風呂の換気扇 (浴室換気)で行われている場合が多いです。
なので、 この換気扇を止めると24時間換気が停止します。
で、換気扇の停止ボタンがない場合は、換気の強さを調節するボタン等を「長押し」すると停止するものが多いです。
それでも停止できない場合は、ブレーカー (ブレーカースイッチ)を一旦落とすと停止します (デスクトップパソコンは電源が切れると壊れることがあるので電源オフにしときましょう!)。
家全体のブレーカーを一旦落としてもいいけど、24時間換気の換気扇のブレーカーが分かればそのブレーカーだけを一旦落とすといいです。
②換気口の開き具合を調節して、換気口を閉める
上に書いたように、換気口は基本的に完全には閉まらない構造になっているので、24時間換気がオンのときは換気口を閉めても冷気は入ってきます。
でも、他の部屋の換気口を全開にしたり窓を少 し開けたりしておけば、換気口を閉めた部屋に(その換気口から)冷気が入ってくる量はかなり少なくなります。
(ワンルームマンションなどの場合、他の部屋の換気口を開けたりできないので、換気口を閉めてもかなり冷気が入ってきます)
で、寝室など、どうしても冷気が気になる場合には、下の写真のように布テープなどで換気 口を塞いでしまうという方法もあります(紙のガムテープは綺麗にはがれにくいです)。
でも、ほんとのところ、冬場に部屋の熱が逃げて寒くなる原因は、換気口よりも窓の方が大きいのです (; ・`д・´)
一戸建ての家の場合(窓の大きさや壁などの断熱性能にもよりますが)、部屋から逃げる熱は、換気口が約15%で窓が約60%ということです。
(マンションやアパートの場合は隣に部屋があるので、窓や壁から逃げる熱は、一戸建てより少ないと思います)
なので、実際問題、換気口を対策するよりも、窓を対策する方が効果的です。
窓の寒さ対策はこちら。
→ 「リンク」
24時間換気を止めたり通気口を閉める(塞ぐ)のは慎重に!
そもそも、24時間換気は、部屋の化学物質 (ホルムアルデヒドなど)や湿気、一酸化炭素な どを換気するために行われています。
最近の建物は気密性が高いので、ホルムアルデヒドなどの化学物質が充満して沢山の人がシックハウス症候群 (化学物質過敏症)になり、その対策のために24時間換気が法律で義務付けられました。
それに、24時間換気によって、部屋の湿気が調整されてカビ防止になるし、石油ファンヒーターやガスコンロや室内設置ガス給湯器等の不完全燃焼による一酸化炭素中毒の対策にもなります。
なので、24時間換気を止めたり通気口を閉める(塞ぐ)のは、状況を考慮して慎重にやらないといけません!
で、結局どうすればいいかと言うと、
①石油ファンヒーターやガスコンロ等を使ってるときは、一酸化炭素中毒で命が危ないので 24時間換気を停止してはダメ! 換気口も閉じない方が良い!
②お風呂の換気扇 (浴室換気)で24時間換気が行われている場合、24時間換気を停止すると、浴室がカビ易いし、他の部屋もカビ易い。
③新築してから5年 (又はリフォーム後 5年)までの期間は、ホルムアルデヒドなどの化学物質が出てシックハウス症候群になり易いそうなので、この期間には 24時間換気を停止 してはダメ! 換気口も閉じない方が良い!
(新品のソファーやカーテンからも化学物質が出るそうなので、注意!)
(あと、一般的な空気清浄機はホルムアルデヒドなどの化学物質や一酸化炭素を除去できない !)
④ということで、新築5年 (リフォーム後5年)以後のマンションや一戸建ての部屋 で、石油ファンヒーターなどを使っていないときに (例えば寝室などで)、その部屋だけ一時的に換気口を開じたり塞いだりして冷気対策をするのが、おすすめの方法です。
⑤でも、窓から逃げる熱の方が断然多いので、窓の断熱対策をするのが効果的です。
>>マンション等の窓が寒いので対策!冷気遮断のおすすめ!100均も!
まとめ
以上、「24時間換気の吸気口寒い!マンション等の換気口対策 !通気口閉めると!?」 でした。
少しでも参考になれば、とてもうれしいです(*‘ω‘ *)
あと、換気口関連の記事は、こちら。
「マンション等の換気ロの外の騒音!24時間換気の吸気ロの音漏れ!部屋の通気口がうるさい!」
「マンションの壁の換気口がうるさい!通気ロの風の音!吸気ロの台風音」