お子さんが喘息の症状をお持ちの方も多いと思います。
季節の変わり目もそうですが、台風が接近してくると喘息の症状が悪化しやすいといわれています。
今回の記事では、台風がくるときのお子さんの喘息に対する対策などについて書きます。
台風がくるとき 喘息ぎみの子供の準備
台風が接近してくるときの子供の喘息に対する準備としては、通常行っている症状を抑える予防策と治療を徹底することです。
具体的には、後の章で書きますが、台風の接近に伴って喘息の症状が悪化しやすくなるので、いつもの予防策や治療をしっかりして出来るだけ良い状態にしておくということです。
台風で喘息がなぜ悪化する?
台風で喘息が悪化する原因としては、気圧の低下、気温の変化、湿度の変化などが挙げられます。
簡単に言えば、台風が接近すると、季節の変わり目と同じように気圧や気温などが変化するので、喘息が悪化しやすいのです。
前日よりも3℃以上気温が低下すると喘息発作が起き易いともいわれています。
台風がくるときの喘息の対策
(病院での治療を徹底する)
喘息は治療に長い期間を要するので、症状がおさまっていても台風の接近によって症状が再発してしまう可能性が高まります。
ですので、子供の喘息の症状がおさまったために自己判断で通院を止めているなどの場合には、早めに病院に行って診察してもらうことをおすすめします。
また、通院して喘息発作になったときに使用する吸入器などを処方されている場合、子供が自分で吸入器を使用できるのであれば、確実に子供に持たせておくよう心がけるのも大切です。
そして、子供に対して、台風の季節には喘息発作が起こりやすいことを説明しておくことも大切です。
(日頃の予防策を徹底する)
子供の喘息発作の原因が、ダニ、カビ、ペットの毛、ハウスダストなどに対するアレルギー反応の場合には、掃除、洗濯、布団の手入れなどを念入りに行ってアレルゲンを家の中から取り除き、また、家具の配置を工夫して空気の循環が良くするなど、いつも以上に環境整備を徹底することも重要です。
また、規則正しい生活、バランスの良い食事、十分な睡眠、無理のない範囲で運動をさせることなどに留意するとともに、風邪などの感染症にかからないよう、うがい、手洗い、マスクなどをさせることも大切です。
(症状が悪化したときの対処)
・水分をとることで、タンが切れやすくなり症状が改善することがあります。
・真横にならず、座布団やクッションなどにもたれ掛かって上体が少し起きた状態で休ませると比較的楽です。
・赤ちゃんの場合には、ゲップを出させるときのように抱っこしてあげるといいです。
・正座した足の状態で上体を前に倒した、うずくまった姿勢も比較的楽です。
・吸入器などの発作用の薬がきれている場合や、症状がひどかったり悪化していく場合には、迷わず救急外来に連れて行きましょう。
また、119番で救急車を呼ぶかどうか迷った場合には、救急相談センター「♯7119」または小児救急電話相談「♯8000」に電話して救急車を呼ぶべきかを相談しましょう。
まとめ
台風が接近すると喘息の症状が悪化しやすくなります。
ですので、台風の季節には、念のため子供を病院に連れていくなどの対策が大切です。