秋になると次第に日が暮れるのが早くなり、夜には涼しくなって鈴虫などが気持ちよく鳴いてとても風情のあるものです。
そして、秋と言えば「中秋の名月」ですね。
今回の記事では、お月見でお供えするお団子の数や並べ方、飾り方について簡潔に書きます。
お月見の団子 数はいくつ?
お月見で供えるお団子の数には、色々な説があり、地方によって異なる場合もあります。
ですが一般的な説は、以下の2つです。
・十五夜のお月見では15個のお団子を供え、十三夜のお月見では13個のお団子を供える。
・1年の満月の回数に対応する12個(閏年では13個)のお団子を備える。
ちなみに、十五夜は、旧暦8月15日の夜なのですが新暦に直すと毎年異なった日になり、9月15日の夜とは限らず、2週間以上ずれることもあります。
同じように十三夜も、新暦に直すと毎年異なった日になり、10月13日の夜とは限らず、2週間以上ずれることもあります。
また、十五夜も十三夜も、月の満ち欠けの周期と旧暦とのズレで、必ず満月とは限りません。
ですので、あまり堅苦しく考えず、9月15日に十五夜のお月見をして10月15日に十三夜のお月見をしたり、9月の満月の夜に十五夜のお月見をして10月の満月の夜に十三夜のお月見をしたり、9月の良く晴れてお月様が綺麗な夜に十五夜のお月見をして10月の良く晴れてお月様が綺麗な夜に十三夜のお月見をしたりして、秋の夜を楽しむのがお勧めです。
お月見の団子 並べ方は?
お月見で供えるお団子の並べ方としては、以下のものがあります。
(15個供える場合)
1段目に9個(3個×3個)、2段目に4個(2個×2個)、3段目に2個(正面から見て奥行方向に2個並べる)
(13個供える場合)
1段目に9個(3個×3個)、2段目に4個(2個×2個)
(12個供える場合)
1段目に9個(3個×3個)、2段目に3個
お団子を供える器としては、神事や仏事で使われる三宝(三方)といわれる台を使うものとされています。
また、その台の上に白い紙(たとえば、半紙、コピー用紙、天ぷら用の紙など)を乗せて、その上にお団子を並べます。
三宝(三方)がない場合には、お盆やお皿に白い紙を敷いてお団子を供えればいいでしょう。
お月見の団子 飾り方に決まりはある?
お月見団子は、その年の作物の恵みなどに感謝してお月様に対してお供えするものなので、基本的には、お月様から見えるところや床の間にお供えするものです。
そして、お月見団子の隣に、穂を垂れた稲にみたてたススキや、果物や野菜などをお供えすることで、作物の恵み対する感謝を表します。
ススキなどを隣にお供えするときには、お月様から見て左側にススキなどの自然の物を並べ、右側にお月見団子(人工物)を並べると良いといわれています。
まとめ
秋は、ギラギラした夏が終わってほっとする季節です。
そして、お月見は、涼しくなって気持ちの良い秋の夜をゆったり楽しむには最高のイベントです。
お月見の作法に従って楽しむにしても自由に楽しむにしても、お月見をして、秋の音と風と香りとお月様をゆっくり感じて秋の夜を過ごしてみましょう。