秋と言えば「中秋の名月」そして「お月見」ですね。
月見団子を用意して、夕食の後のデザートにお子さんと食べようと思っている方も多いと思います。
でも、なんで団子なの?そもそもなんで秋のお月様にお供えするの??と思う人も多いのではないでしょうか。
せっかく月見団子を家族で食べるのなら、お子さんに月見団子の意味や由来を分かり易く教えてあげてはどうでしょうか。
お月見の団子 意味ってなあに?
では、月見団子の意味は何でしょうか?
秋はお月様が綺麗なので、その綺麗さを讃えて、キジやサルや犬が命を懸けてまで欲しがった桃太郎のキビ団子にあやかってお団子をお供えしたのでしょうか?
それとも、人間の力の及ばない自然の象徴であるお月様に対して、生贄の代わりにお団子をお供えして、災害が来ないように祈ったのでしょうか?
どちらも月見団子の意味とは違うようです。
お月見の団子の由来
中国では旧暦の8月15日に月を祭り月餅などを供える中秋節の行事があり、日本のお月見の文化は、中国から伝わったとする説があります。
中国の中秋節は秋の美しいお月様を眺めながら宴を楽しむものですが、江戸時代になって庶民の間に広がった日本のお月見は収穫祭の意味を持ったようです。
つまり、日本のお月見は、農作物の恵みに対する感謝や豊作を祈る収穫祭として根付いたということです。
そのため、お月見では、初めのうちは、庶民の命を支えていた薩摩芋や里芋などの芋類を供えました。
その後、お米の収穫に対する感謝や豊作を祈って、米粉で作ったお団子を供えるようになりました。
お団子の形は、お月様と同じ丸い形が主流になりましたが、芋類をお供えしていたことから地方によっては薩摩芋の形のところもあります。
通常、神様などへのお供え物は、子供がこっそり食べると怒られますが、お月見の団子は特別で、近所の家で供えられた月見団子を子供たちが食べ歩くという風習もあったようです。
お月見の団子と一緒にススキが飾られますが、これは、お米が沢山実った稲を連想させるものとしてお米の豊作を祈るものです。
お月見の団子 子供に簡単に説明してあげましょう
(なんでお月見をするの?)
この疑問に対しては、例えば以下のような説明をしてあげてはどうでしょうか。
・昔は今みたいに食べ物が沢山なくて、昔の人はお腹一杯食べることが殆どできなかったの。
・それは、機械がなくて肥料もあまりなかったから、頑張って働いてもお芋やお米なんかの食べ物があまり沢山とれなかったから。
・そのうえ、雨が降り過ぎたり、反対に雨が少なすぎたりして、食べ物があまりとれない年もある。
・だから、昔の人は、食べ物が沢山とれる秋に、自然の力を感じさせるお月様にお供え物をして、食べ物が実ったことへの感謝とこれからも食べ物が実ることをお願いしたんですよ。
・今は食べ物は沢山あるけど、お団子をお月様にお供えして、お腹一杯食べられるほど食べ物があることに感謝しましょうね。
(なんでお団子をお供えするの?)
この疑問に対しては、例えば以下のような説明をしてあげてはどうでしょうか。
・昔の人は、生きるために大切なお米でできたお団子をお供えして、お月様に感謝したんですよ。
まとめ
お月見は、涼しくなって気持ちの良い秋の夜をゆったり楽しむには最高のイベントです。
お子さんに月見団子の意味や由来を分かり易く教えてあげながらお団子を食べて、秋の夜の団らんを楽しんでみてはどうでしょうか。