自転車の練習と言えば、後ろから大人に荷台を持ってもらって、何回も転んでヒザを擦りむきながらだんだんと乗れるようになるイメージです。
でも、歯を食いしばって転ぶ恐怖に打ち勝ちながら自転車の練習をする必要はないようです。
今回の記事では、小学生のお子さんが楽しみながら自転車に乗れるようになる簡単な方法について書きます。
子供の自転車の練習 どうしてます?
昭和世代の私は、補助輪をつけた自転車に乗って自転車に慣れてから、小学校低学年のときに補助輪を外して荷台を大人が持って補助して貰って練習しました。
補助してもらって練習すると、倒れるギリギリまで補助で耐えてから転ぶので、もうほんとに、何十回と転んでヒザを擦りむいたのを覚えています。
生垣にも突っ込みました。( ;∀;)
自転車というのは、頭で考えてバランスをとるものではなくて、身体の反射神経が自動的にバランスをとって乗れるものです。
ですので、今思えば、補助輪をつけて自転車に乗ってから補助輪を外して練習をすると、バランスをとらずに乗る感覚がついてしまうので、反って自転車の練習には逆効果だった気がします。
実は、子供が遊びながら自転車に乗る練習ができるとてもいい方法があります。
この方法は外国では一般的な練習方法のようです。
子供の自転車 補助なしで練習するのがいい?
最近、公園などで幼児がペダルのついていない自転車のような乗り物に跨って、スイスイと足で漕いで走っていくのを見かけます。
これはキックバイクやバランスバイクと言われていて、ストライダーという商品名が有名です。
このキックバイクが自転車の練習にはもってこいです。
我が家の子供も、幼稚園生のころにキックバイクを買って自由に遊ばせているだけで、いつの間にか(2、3日くらい?)勝手に足をつかずにスイスイ走るようになっていました。
ですが、キックバイクの対象年齢は5~6歳くらいまでなので、小学生だとキックバイクが小さすぎて無理があります。
とは言っても、小学生低学年で小柄なお子さんなら、対象年齢から外れていますが、キックバイクで練習するのもいいかもしれません。
子供の自転車の練習 コツがあります
なので、小学生の子供に自転車の練習をさせるには、キックバイク(バランスバイク)と同じようにして練習するのが一番です。
つまり、補助輪を付けずに、後ろから荷台をもっての補助もなしで、自転車に跨って足で蹴って進む練習をするのです。
足で蹴って進むときに、ペダルが足に当たって邪魔なので、ペダルは外しておきましょう。
ペダルは、モンキーレンチや、スパナで自分で外すこともできるし、自転車屋さんで外してもらうこともできます。
自転車を買ったときには、ペダルを取り付けないでおくといいです。
そして、一番大事なのは、お子さんの両足のかかとが余裕をもって地面に着くまで、自転車のサドルを下げることです。
幼児用のキックバイクが遊んでいるうちに勝手にバランス感覚が身について自転車に乗れるようになるのは、両足のかかとが地面に着く状態で軽くサドルに跨って蹴って進めて、歩くように安心して練習ができるからです。
ですので、サドルに跨った状態で歩いて進めるように、サドルを十分低く下げるのがコツです。
ですが、お子さんの成長を見越して少し大きめの自転車を買っているという場合には、サドルを一番下まで下げても、お子さんの両足のかかとが余裕をもって地面に着くまではサドルが下がらないと思います。
そんな場合には、サドルを取り外して、サドルが付いていたパイプの部分に子供用の座布団を(又はバスタオルなどを硬く巻きずしのように丸めて)布テープなどを使って固定して、サドルの代わりをつくってください。座布団を何回も折り曲げて分厚くすると、お尻が痛くないようにできます。
サドルを外すことで、お子さんの両足のかかとが地面に着きやすくなります。
あと、コツがあるとすれば、自転車の乗り方を教えないことです。
自転車のバランス感覚は、自分の反射神経で覚えるしかなく、言葉で教えることはできません。
ですので、口を出すのをぐっとこらえて、お子さんに自転車に跨って歩く遊びを楽しませてあげてください。
そうやって遊んでいるうちに、勢いよく足で蹴ってスイーっと進んで遊ぶようになります。
そうなったら、ペダルをつけて、今度はペダルをこいで自転車を走らせる遊びをさせてあげたら、はい出来上がり!、です。
まとめ
いかがだったでしょうか? ど根性の昭和世代のやり方ではなく、今は自転車の練習もスマートに遊びながらさせてあげてはどうでしょうか。ぜひ参考にしてみてください。