気温に関係なく足の裏に異常に汗をかく場合、靴の中が非常に蒸れた状態になって雑菌が繁殖しやすく、また、周囲から分かるほど不快な臭いを発することがあります。
このように足の裏に異常に汗をかく場合には、足底多汗症という疾患の可能性があります。
足底多汗症を含み多汗症は、健康保険が適用される治療法もある疾患で、適切に対処することで症状がかなり改善できると言われています。
今回の記事では、足底多汗症の症状や対策・治療について簡潔に書きます。
足の裏の多汗症の症状
足の裏に大量の汗をかく場合には、「足底多汗症」の可能性があります。
足底多汗症の主な症状としては、以下が挙げられます。
・幼少期や思春期に発症することが多い
・ストレスを感じたときに足の裏に大量に汗をかく
・ストレスに関係なく、いつも足の裏に大量に汗をかく
・睡眠中は症状がない
足底多汗症の場合、靴の中が常に蒸れているので雑菌が繁殖して不快な臭いを発する場合が多く、水虫にもなりやすく、また、裸足で歩くと床が汗でベタベタになったりします。
足の裏の多汗症 対策は?
吸水性と抗菌効果に優れた高機能な中敷きを靴に敷くのがお勧めです。
また、足汗用のスティックタイプやスプレータイプの制汗商品があります。
脇汗用や手汗用のクリームタイプやパウダータイプの制汗商品も多数あり、これらを使用することもできます。
症状が軽い場合には、このような市販品がお勧めす。
ですが、ある程度症状が強い場合には、皮膚科などを受診して、以下のような治療を検討してみることをお勧めします。
多汗症 足の裏の場合の治療
(塩化アルミニウム外用)
塩化アルミニウムの20~50%水溶液を患部(足の裏)に塗って、就寝する
靴下などに塩化アルミニウム水溶液を染み込ませて履き、その上からゴムの袋などをかぶせて密閉する密閉療法が効果的
治療は、数カ月~数年、継続的に行う
肌荒れのリスクがある
(イオントフォレーシス)
週2回程度通院して、20分間ほど専用器具に足を浸して弱い電流を流すことで、汗孔の数を減らしていく
治療は、数カ月~1年程度、継続的に行う
治療中に痛みを感じる場合があり、火傷のようになることもある
(ボトックス注射)
ボツリヌス毒素を足の裏に注射する
治療は、半年に1回
注射するときの痛みが強く、しびれが残ることもある
(心理療法)
自律神経の働きをコントロールする訓練(バイオフィードバック療法など)を行う
精神的な要因が強い場合には効果的
治療は、数カ月
足裏多汗症の場合は水虫になりやすく、水虫になっていると治療が難しい場合があるので、早めに治療を受けるのがいいかもしれません。
まとめ
以上のように、足裏多汗症の治療としては、塩化アルミニウム外用、イオントフォレーシス、ボトックス注射、心理療法などがあります。
副作用のある治療法もあるので、治療する場合には、十分に医師と相談してから行うことが大切です。
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