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空手道場(フルコンタクト空手や伝統派空手)のルール

投稿日:2017年4月18日 更新日:

今回の記事では、私が通った正道会館などのフルコンタクト空手や、伝統派空手のルールについて書きます。

フルコンタクト空手のルールについて

(後日追記:今私は、ロシア武術システマを習ってます。システマの記事はこちら。「リンク」)

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以前の記事で簡単に書きましたが、空手には、競技人口の多いものとして、大きくは、フルコンタクト空手と伝統派空手があります。

フルコンタクト空手は、いわゆる極真空手に代表されるもので、パンチと蹴りで攻撃をして相手にダメージを与えるものであり、ガチンコで叩いて蹴り合って、ダメージを相手に多く与えた方を勝ちとする空手です。
他の記事で私の試合経験について書いています。→ここクリック

フルコンタクト空手には、極真会館、新極真会、芦原会館、正道会館をはじめ、多数の流派があります。

調べたところ、フルコンタクト空手のルールは、細かい部分は各流派で異なりますが、概要としては以下のものです。
・拳や肘による頭部(顔面含む)および首以外への攻撃OK(つまり、拳や肘による頭部および首への攻撃は禁止)
・蹴り(膝蹴り含む)による全身への攻撃OK(但し、首、股間(金的)、膝関節への攻撃は拳等による攻撃も含めて一律に禁止)
・頭突き禁止
・首相撲(膝蹴りを入れたり引き倒すために相手の首に両腕をかけて相手をコントロールするムエタイで多用される組技)を含む組み技、投げ技、関節技、絞め技、寝技は禁止
・倒れた相手への攻撃は原則禁止(条件付きで認める流派があります)
・掴みは原則禁止(条件付きで認める流派があります)
・グローブや、スネサポーターなどの防具(但し股間を防護するファールカップはOK)は試合では原則つけない(練習中や、初心者等の試合ではつけます)

上記のようにフルコンタクト空手では頭部(顔面)へのパンチがないので、比較的近い間合いでガード(顔面を守るための腕)を下げてガチンコで叩いて蹴り合う組手スタイルになります。また、相手にダメージを効果的に与えることに重点を置いて組手などの練習をするので、顔面などの頭部を除いては非常に打たれ強く、強烈な打撃を打てるようになります。

伝統派空手のルールについて

伝統派空手は、一般に寸止め空手と言われ、突き(パンチ)と蹴りで攻撃するものの、相手に当たる前に突きや蹴りを止めて、綺麗に技が入ったかどうかを判定して勝敗を決定する空手です。但し、上記した当たる直前に打撃を止める「寸止め」ではなく、当たった瞬間に打撃を止める「当て止め」を行う伝統派空手もあります。伝統派空手には、和道流、糸東流、松濤館流、剛柔流をはじめ、多数の流派があります。

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調べたところ、伝統派空手のルールも、細かい部分は各流派で異なりますが、概要としては以下のものです。但し、上記したように、打撃は寸止め(又は当て止め)です。
・上段(頭部)および中段(胴体)への突き、打ちOK
・上段(頭部)および中段(胴体)への蹴りOK
・倒れた相手に対する打撃OK
・足払いなどの回転軸が腰より下の投げOK
・即座の掴みはOK

基本的に上記の攻撃以外は禁止です。以下に主な禁止事項について羅列します。
・平手、貫手(指で突き刺す攻撃)禁止
・下段蹴り(ローキック)禁止
・腕、足、関節、股間(金的)に対する攻撃(関節技含む)禁止
・頭突き禁止
・背負い投げなどの回転軸が腰より上の投げ技禁止
・絞め技、寝技禁止

上記のように伝統派空手では、顔面を突き(パンチ)から守る必要があるので、遠い間合いでステップしながら間合いの駆け引きをしてから、一気に飛び込んで突き(パンチ)または蹴りを打ち込むという組手スタイルになります。また、如何に綺麗に最初の一撃がきまるかに重点を置いて組手などの練習をするので、相手に最初の打撃を入れる高度な技術が身に付きます。

まとめ

・フルコンタクト空手は、パンチと蹴りで攻撃をして相手にダメージを与えるものであり、ガチンコで叩いて蹴り合ってダメージを相手に多く与えた方を勝ちとする空手です。
・フルコンタクト空手では頭部(顔面)へのパンチがないので、比較的近い間合いでガードを下げてガチンコで叩いて蹴り合う組手スタイルになり、相手にダメージを効果的に与えることに重点を置いて組手などの練習をするので、顔面などの頭部を除いては非常に打たれ強く、また、強烈な打撃を打てるようになります。
・伝統派空手は、一般に寸止め空手と言われ、パンチと蹴りで攻撃するものの相手に当たる前に突き(パンチ)や蹴りを止めて(但し、当て止めするものもあり)、綺麗に技が入ったかどうかを判定して勝敗を決定する空手です。
・伝統派空手では顔面を突き(パンチ)から守る必要があるので、遠い間合いでステップしながら間合いの駆け引きをしてから、一気に飛び込んで突きまたは蹴りを打ち込むという組手スタイルになり、如何に綺麗に最初の一撃がきまるかに重点を置いて組手などの練習をするので、相手に最初の打一撃を入れる高度な技術が身に付きます。

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以下は、格闘技関連記事のリンクをまとめた記事です。
ロシア武術システマの解説記事と、格闘技/武術/武道の解説記事のリンクまとめ
フルコンタクト空手(正道会館)での私の体験記事のリンクまとめ

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