
今回は、ロシア武術システマの触らずに相手を制する非接触の攻撃(崩し)について、動画を参照しながら、システマ歴約2年の未熟な経験を総動員一して説明します(‘◇’)ゞ
この非接触の攻撃(崩し)、合気道の動画でもたまに見ますね。
これ、本当(身体操作)なところと、ただの暗示(意識操作)のところがあると思います。
システマにも流派が有ります
この記事を書いた今の私は、システマ教室でシステマを習うようになって約2年のひょっです(>_<)
なので、後々見返したときに、上達していて「あの頃は理解が浅かったなあ」と遠くを見るような目で言える日が来るのが楽しみです。
このブログのシステマ関係の記事を書くときのスタンスや、私の格闘技歴などについては、こちらに書いてます。
この動画、システマを習う前のフルコンタクト空手をしていたころの私だったら、全部嘘でインチキ、本当じゃないと決めつけてました。
私のフルコンタクト空手経験の記事は、こちら。
空手道場での昇級審査・昇段審査の概要(この記事の後半に書いてます)
でも、システマを習っている今なら、この動画は、相手の反射神経を混乱させることによる身体操作と、心理的な暗示による意識操作と思います。
合気道を習ってる人も同じように考えるのではないでしようか。
ちなみに、私が習ってるのは、日本で主流のミカエル・リャブコ氏が創始者のいわゆるリャブコ系のシステマです。
動画の開始から7秒くらいと、1分38秒くらいのところからの、パーカーを着た額の広いおじさん(パーカー教官と呼びますね)がやってるのは、主に相手の反射神経を混乱させることによる身体操作だと思います。
「まじ」のやつです。
システマの身体操作と崩しの動き
一方、動画の1分14秒から1分38秒までのところの、迷彩服の白鬚のおじさん(白鬚教官と呼びますね)がやってるのは、インチキ(嘘)とは言いませんが、主に心理的な暗示による意識操作だと思います。
まず、パーカー教官の身体操作から説明します。
開始から7秒くらいからのところ、殴り掛かってくる生徒に向かって、左足で足払いするフェイントを人れてから、生徒の右パンチをギリギリのところでかわしてます。
生徒は、殴り掛かろうとしたタイミングで足払いのフェイントをされて前のめりに体勢が崩れたところで、パンチも「ギリギリで」かわされたので益々前のめりに体勢が崩れて、結果として転がってます。
「ギリギリで」パンチをかわすのがポイントですね。
生徒にしてみれば、パンチがパーカー教官に当たるイメージで体重移動してるのにギリギリで当らないので、反射神経で姿勢を立て直す動作がいつまでも起こらず、自分の体重移動で転がっちゃう感じです。
開始から1分38秒くらいからのところも同じですね。
抱き付いてくる生徒に向かって、少しかがむ動作で何かの攻撃をするぞというフェイントを入れてから、ほんの少しの距離を保ちながら後ろに下がってます。
生徒は、抱き付こうとしたタイミングでフェイントをされて腰が引けたあと、「ギリギリで」抱き付けないので、反射神経で体勢を立て直す動作がいつまでも起こらず前のめりに姿勢が崩れていき、結果として転がってます。
開始から1分42秒くらいからのところ、原理は同じですね。
これ、たまに私もシステマの練習でやります。
生徒はがっちり抱き付けそうなのに抱きつけないので、反射神経で体勢を立て直す動作がいつまでも起こらず足が取り残されて前のめりになったところで、横に身体をねじられて転がされてます。
で、以上に説明した身体操作は、フェイントとかを警戒せずに、闘争心マックスで殴り掛かってくる相手には、通用しないと思います。
(でも、フェイントを警戒してない相手なら、カウンターのパンチや蹴り(手や足のストライク)は簡単に入るとは思いますが。)
このパーカー教官の動画は、「相手の動きに同調して繊細な動きをするとこんなことも出来ますよ」というパフォーマンス的な動画ですね。
次に、動画の1分14秒から1分38秒までの白鬚教官の意識操作を説明します。
と言っても、これは正直、暗示で相手をコントロールしているようにしか見えません。
例えば、1分14秒からのところ、白鬚教官が生徒の指を少し動かしただけで足がガクガクになって腰から崩れてます。
暗示にかかり易い人はいるし、周りのみんなが信じてる状態で人は暗示にかかり易くなります。
でも、相手と一対一で、初対面の相手に即座に暗示をかけて倒せるのなら、それは立派な技ですね(‘◇’)ゞ
合気道とシステマの共通点
システマは、ロシアの合気道と呼ばれたりします。
システマと合気道は、一見違うように見えますが、柔らかい身体の使い方や、相手の力を受け流して相手を崩す体の使い方(動き方)が共通点で、よく似てます。
違う点としては、合気道はあまり打撃を使わないイメージですが、システマは打撃を多用します。
それと、合気道は型があるのに対して、システマは型が無いですね(リャブコ系以外のシステマの流派には型が有るものもあるようです)。
まとめ
いかがでしたか?
なんとなく、システマのイメージが伝わったでしようか?
とは言っても、システマ歴約2年のヒョッコの理解の範囲の説明なので、「(* ̄- ̄)ふ~ん、、、そうなの。。。」くらいの感じで読んでいただけると幸いです(#^.^#)
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