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システマの崩しは呼吸とリラックスで身体操作するのがコツ

投稿日:2019年3月3日 更新日:

今回は、ロシア武術システマの独特な練習法(ワーク、トレーニング)について、動画を参照しながら、私のシステマ経験を総動員して説明します(‘◇’)ゞ

この動画、一見タックルへ対処の練習に見えます。

でも、これ、システマの感覚を養う基本的なトレーニング(ワーク)です。

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システマの崩しの感覚を養うトレーニング

この記事を書いた今の私は、システマ歴約2年のひょっこです(‘ω’)

なので、後々見返したときに、「あの頃は理解が浅かったなあ」と遠くを見るような目で言える日が来るのが楽しみです。

このブログのシステマ関係の記事を書くときのスタンスや、私の格闘技歴などについては、こちらに書いてます。

ロシア武術システマの記事を書くにあたって

この動画、タックルをきる(つぶす)トレーニングというよりは、向かってくる相手の圧力を感じるトレーニングです。

そして、感じた相手の圧力を使って、相手の身体が本気になる機会を与えずに自然に相手を崩す感覚を養うトレーニングです。

感覚を養うトレーニング(ワーク)なので、相手はゆっくり掴みかかってきてますね。

例えば、この動画の0秒から7秒くらいまでのところ、近づいてくる相手の圧力を感じて、その圧力に対抗せず、その圧力が流れていくように体を自然に動かしてかわしてます。

これ、システマの基本ですが、とっても奥が深いです。

この動画、フルコンタクト空手、ボクシング、キックボクシング、柔道、剣道などの、いわゆるスポーツ科学的な動作(身体のねじりや反動を主体とした動作)をする格闘技をしてる人には、少し分かり辛いと思います。

私は大昔にフルコンタクト空手をやってましたが、その頃の私がこの動画を見たら「意味不明のトレーニング」に見えていたと思います。

フルコンタクト空手での私の試合経験

でも、古武術や合気道、沖縄空手をやってる人には分かるのかもしれません。

システマは呼吸とリラックスと良い姿勢がコツ

まず、近づいてくる相手の圧力を感じるには、自分が良い状態でいないといけません。

良い状態というのは、身体がリラックスしてこわばっているところがなく、良い姿勢で真っ直ぐ立ち、呼吸が止まらず自然にできていて、気持ちも落ち着いている状態です。

良い状態でいると、相手の動きや身体の状態が感覚的に感じられ、近づいてくる相手の圧力が感じられます。

そして、良い状態を保っていると、近づいてくる相手の圧力に応じて、勝手に(自動的に)、自分の身体が適切に動いて対処します。

動画の3秒くらいのところ、先生は、生徒が近づいてくると、生徒の動きと連動して自然に身体をひるがえし始めてます。

そして、動画の5秒くらいのところで、先生は、生徒を感じながら、そのまま生徒の身体を導いてかわしてます。

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生徒は、自分の圧力(力)を受け止めてもらえなかったので、反射的に力を入れる機会がなく、力が抜けてしゃがんでますね。

これ、先生がグッと力を入れて生徒を受け止めていたら、生徒も反射的に力がグッと入って、互角の戦いになってます。

システマでは、相手が反射的にグッと力を入れて強くなる機会がないように動きます。

システマの身体操作によるテイクダウン(投げ)

動画の10秒くらいからのところ、先生は、首に腕を絡めてきた生徒のバランス(動きの流れ)を感じ取って、今度は生徒の身体を後ろに導いて(崩して)転がしてテイクダウンしてます。

このときに、先生は、相手の圧力を感じてその圧力を使って相手の身体が本気になる機会を与えずに自然に相手を崩す感覚を、「その人から受けるものをそのまま返す」と表現してますね。

このテイクダウンのときに床に強く叩きつけるように導くと、投げ(投げ技)になります。

でも、そのときにグッと力を入れる動きをすると、生徒も反射的にグッと力を入れて踏ん張れるので、強く叩きつけることができなくなります。

あくまで、相手が反射的にグッと力を入れて強くなる機会がないように、柔らかく動きます。

で、私は、この動画くらいのスピードの相手だと、ある程度対処できるんですが、もっと相手が速くなると、全然できません。

ましてや、路上での本当の喧嘩とかでは、全くできる気がしません。

まだまだ先は長いです(>_<)

ところで、システマにもいろいろな流派があるようですが、ミカエル・リャブコ氏が創始者のリャブコ系システマには、型がありません。

リャブコ系システマでは、型の動きを身体に覚えこませることによって理にかなった動きを身につける武術(武道)と違って、この動画のように感覚を養う様々なトレーニング(ワーク)を沢山やっていくことで理にかなった動きを身につけます。

なので、型の動きに縛られず動きの幅が広いという利点がある一方で、型を学んでいけば誰でも徐々に上達していくということがないので、上達のスピードが大きく異なります。

あと、あるとき、今までの練習で培った感覚が1つにつながって急に上達することがよくあるようです。

まとめ

いかがでしたか?

なんとなく、システマのイメージが伝わったでしようか?

とは言っても、システマ歴約2年のヒョッコの理解の範囲の説明なので、「(* ̄- ̄)ふ~ん、、、そうなの。。。」くらいの感じで読んでいただけると幸いです(#^.^#)

前のシステマ記事

システマ芸人の南川がやってるロシアの格闘技の呼吸法は本当!?

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格闘技システマを習うメリット 道場や同好会 「動画あり」

以下は、格闘技関連記事のリンクをまとめた記事です。

ロシア武術システマの解説記事と、格闘技/武術/武道の解説記事のリンクまとめ

フルコンタクト空手(正道会館)での私の体験記事のリンクまとめ

システマを見学してみたいという人は、日本各地にシステマの道場や同好会があります。

「システマジャパン公式ページ」http://www.systemajapan.jp/

「システマ大阪公式ページ」http://systemaosaka.jp/

「システマ東京公式ページ」https://www.systematokyo.com/

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