
今回は、空手vs柔道のユーチューブ動画を参照して、フルコンタクト空手初段の経験とロシア武術システマ修業中の経験から、空手対柔道で戦うとどちらが有利なのか強いのかについて書きます。
この動画、高校の武道場か何かで試合形式で空手vs柔道で戦ってます。
おそらく高校生の試合ですが、どちらも黒帯のようで体格も同じくらいなので、空手対柔道の特徴が良く出てます。
空手VS柔道
この動画、高校の武道場か何かで、父母や学校の生徒が沢山見てる前で、なぜか白帯の空手部の先生?が審判をして、空手vs柔道で試合をしてるようです。
これだけ観客がいて、少しだけど女子もいる中で、目立ちたい盛りの男子が異種格闘技戦をするのだから、本人達は人生かかってるくらいの勢いと思います。
空手の選手(拳サポーターをしてる方)は、顔面パンチ(上段突き)なしで顔面キック(上段蹴り)ありの実際に叩きあうルールのフルコンタクト空手(極真や正道会館などが有名)のようです。
(空手には、パンチやキックを当てる前に止める寸止めルールの伝統派空手もあります)
でも、この試合では、安全を配慮して、顔面キックは寸止めのようですね。
柔道の選手は、パンチやキックなどの打撃技の無い一般的な柔道のようです。
以下、時系列で説明していきます。
まず、動画の1分35秒くらいからのところ、柔道の選手が背負い投げ?からの脇固めで、相手をタップさせて一本取ってます。
上手ですね。
背負い投げからの流れで腕を極めてますね。
柔道に組み付かれると、組み技の無い空手はかなり不利です。
それに、寝技や関節技の無い空手は、寝技や関節技の防御が分からないので、かなり不利です。
動画の2分20秒くらいからのところ、空手の選手がバックドロップで一本取ってます!
やりますね( ゚Д゚)
空手黒帯の選手なので、そりや、バックドロップくらい自己流で出来ますよね。
でも、柔道の黒帯相手にバックドロップしたのはアッパレです(‘◇’)ゞ
動画の2分56秒くらいからのところ、柔道の選手が背負い投げ?で技ありを取ってます。
動画の3分56秒くらいからのところ、柔道の選手が小外刈り?から腕十字に入るところを、空手の選手が返してアキレス腱固めを極めてます。
この空手の選手、素人ながら寝技もイケてます。
でも、アキレス腱固めの極めが甘かったのか、柔道の選手もアキレス腱固めをかけてます。
おもしろい展開です(‘ω’)ノ
で、結局、柔道の選手が自分の身体をひねって締め上げて相手をタップさせて一本取ってます。
関節技の掛け合いで空手に柔道が負けるわけにいかないという意地もあると思いますが、やっぱり締め上げる感覚は、いつも練習してる柔道にはかないません。
動画の4分50秒くらいからのところ、空手の選手がやっとローキック(下段回し蹴り)を使って、ダメージを与えてます。
顔面パンチ(上段突き)なしのルールなので、空手の選手が相手に大きなダメージを与えられるのは、中段の前蹴り(みぞおち蹴り)とローキック(下段回し蹴り)くらいしかありません。
顔面キック(上段蹴り)はアリですが寸止めルールのようなので、勢いよく蹴れないので武器にはならないですね。
それに、ミドルのパンチ(中段突き)は、よっぽど良いのが入らないとダメージは無いです。
動画の5分5秒くらいからのところ、空手の選手が顔パンチ(上段突き)で相手をダウンさせて、反則を取られてます。
これ、、、わざとやった感じですね!
やんちゃですね( ゚Д゚)
その気持ち分かります( *´艸`)
動画の5分40秒くらいからのところ、柔道の選手が小内刈り?で相手を床に叩きつけて一本取ってます。
これ、地面がコンクリートとかだったら、危険なほどダメージが有ります。
柔道の強さが分かります。
で、試合は三本先取で柔道勝利したようです。
柔道が強いところは
柔道が強いのは、地面を武器に出来るところです。
コンクリートやアスファルト、固い土の地面でも、柔道の投げ技で地面に叩きつけられたらダウンです!
地面に頭が叩きつけられるように投げられたら、命にかかわります(>_<)
組み技の素人は、柔道家に一旦組み付かれたら、なんなく投げられてしまいます。
柔道強いです。恐るべしです。
それに、投げた後の寝技で首を締められたり、関節技をかけられると、寝技の素人では対抗できません。
柔道恐るべしです。
この試合でも、柔道の方が優位に立っていたように見えました。
空手が強いところは
顔面パンチ(上段突き)アリで顔面蹴り(上段蹴り)アリのルールなら、空手の選手が勝ったかもしれませんね。
フェイントを入れた顔面パンチや上段前蹴りは簡単に入りますから。
それに、この空手の選手は、上段前蹴りが得意そうだし。
でも、体格が同じくらいだと、一撃の打撃で倒すのは難しいので、どうしも柔道に組み付かれ易くなって、空手は少し不利ですね。
(だからこそ、極真空手とかでは一撃必殺を目指して鍛えるのですが)
空手と柔道が喧嘩したら
で、もしも仮にこの2人が路上で素手の喧嘩をしたとしたら、、、互角の気がします。
そのときの流れや運で、勝敗が決まる気がします。
靴を履いた空手の中段前蹴り(みぞおちへの前蹴り)や上段の前蹴りは強烈です。
綺麗には入れば、相手はダウンします。
それに、フルコンタクト空手では(たぶん伝統派空手も)金的蹴りを練習するので、これも強力な武器です。
フェイントを入れてコンパクトな金的蹴りをされると、避けるのは難しいです。
必殺技です。
柔道はもちろん固い地面への投げが必殺技です。
一発で勝利できます。
で、柔道と空手がお互い相手の必殺技を十分警戒して喧嘩したら、やっぱり柔道が有利と思います。
柔道が顔を両腕でガードして腹と金的を守るように少し丸まった体勢で構えて、ローキックを覚悟して素早く組み付いてきたら、どうしても空手は不利と思います。
まとめ
でも、こんな感じで試合が出来るなんで、良い学校、良い先生、理解ある父母(父兄)ですね。
なんだか、とっても良いですね。青春です( *´艸`)
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