日本の夏は毎年のように猛暑となっているので、夏場には熱中症にならないためにもエアコンの冷房(クーラー)を使うのが一般的です。
その一方で、電気代を気にせずにクーラーを使っていると、電気代の請求額がビックリするくらいの額になってしまうこともあります。
今回の記事では、クーラー代の節約には冷房運転ではなく除湿運転の方が本当に効果的なのかということや、定番の節約方法、以外に知られていない節約方法について書きます。
クーラー代の節約には除湿運転の方が本当に効果的?
これは、エアコン(クーラー)の除湿運転の方式によって答えが異なります。
エアコンの除湿運転の方式には、「弱冷房方式」と「再熱方式」があります。
一般に、新しい機種のエアコンは「弱冷房方式」で除湿運転を行うものが多く、古い機種のエアコンは「再熱方式」で除湿運転を行うものが多いです。
新しい機種のエアコンに多い「弱冷房方式」は、熱交換器の温度を大きく下げることなく除湿する方式なので、除湿の効果は比較的弱くなります。
一方で、古い機種のエアコンに多い「再熱方式」は、一旦熱交換器の温度を大きく下げて空気を強力に除湿してから温め直して吹き出す方式なので、除湿の効果は強力です。
そして、エアコンの冷房運転と比べると、新しい機種のエアコンに多い「弱冷房方式」の方が1割から2割程度、電気代が節約できるといわれています。
一方で、古い機種のエアコンに多い「再熱方式」は、2割程度、電気代が余分にかかるといわれています。
このように、クーラー代の節約のために除湿運転にすると、新しい機種のエアコンに多い「弱冷房方式」の場合には節約になる一方で、古い機種のエアコンに多い「再熱方式」の場合には反って電気代が余分にかかることになります。
エアコンの除湿運転の方式が「弱冷房方式」なのか「再熱方式」なのかは、取扱説明書に記載がなければ、メーカーに問い合わせるとよいでしょう。
クーラー代の節約 定番の方法は?
まず、定番と言えば、扇風機の併用です。
クーラー(冷房)の設定温度を高めに設定したうえで、扇風機の風を体に当てることで、電気代を節約しながら効果的に涼むことができます。
ここで、就寝時に扇風機の風を体に当てて寝ると、体温が下がりすぎて危険な場合があるので注意が必要です。
次の定番といえば、保冷剤や氷枕の併用です。
また、水で濡らして使う冷却首巻きの併用も、とても涼しくなります。
クーラー代の節約 意外に知られていない方法は?
薬局などで売られているハッカ油やハッカ油スプレーを併用すると、冷房との併用で非常に涼しくなり、節約になります。
具体的には、お風呂にハッカ油を3滴ほど入れたり、寝る前にハッカ油スプレーをシーツや枕に吹きかけると、冷房との併用でとてもヒンヤリ涼しく感じます。
遮光カーテンや断熱カーテンをしたり、すだれ、よしず等をして、日中に部屋が暑くならないようにするのも、冷房代節約に重要です。
また、部屋に帰ってきたときに、窓やドアを開けて部屋の熱気を外に出すのも重要です。
そして、あまり知られていないのが、テレビやパソコン、冷蔵庫から出る熱です。
大きなテレビやデスクトップパソコンは、意外に多くの熱を部屋に放出しています。
また、冷蔵庫も多くの熱を部屋に放出しています。
ですので、使っていないときにはテレビやデスクトップパソコンの電源を切り、また、可能な範囲で冷蔵庫の冷却設定を高くすることで、冷房代の節約になります。
まとめ
クーラー代の節約のために除湿運転にすると、新しい機種のエアコンに多い「弱冷房方式」の場合には節約になる一方で、古い機種のエアコンに多い「再熱方式」の場合には反って電気代が余分にかかることになります。
クーラー代の節約の定番は、扇風機や保冷剤などの併用です。
クーラー代の節約で意外に知られていない方法としては、ハッカ油の使用、遮光カーテンなどがあり、特に、テレビやデスクトップパソコンの電源を切ったり、可能な範囲で冷蔵庫の冷却設定を高くする方法があります。
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