暖かい時期には、どうしても「蚊」が出てきます。
そして、体温が高い子供は、大人よりも蚊がよって来やすく、刺されやすいものです。
自分の赤ちゃんや子供が蚊に刺されて、痒くて痒くてしょうがないのを見ると、とても不憫で蚊に怒りさえ覚えるものです。
そして、痒さがひどかったり、いつまでも痒いと、掻きむしって傷になったりしてしまいます。
今回の記事では、子供が蚊に刺されたときのかゆみ止めの薬のタイプや、掻かずにすむお勧めの対処方について書きます。
子供が蚊に刺されたとき 薬にはタイプがある!?
蚊刺されの市販薬(塗り薬)には、主に、以下の2つの種類があります。
・抗ヒスタミン剤(かゆみを抑える成分)が主体の塗り薬
・ステロイド剤(炎症を抑える成分)が配合されている塗り薬
蚊は血を吸うときに、刺された人が痛みを感じて気づかないようにする成分や、血を固まりにくくする成分を含んだ唾液を注入します。
この唾液が注入されると、刺された人の皮膚にはアレルギー反応が起こって、腫れたりかゆくなったりします。
このアレルギー反応には、以下の2つの種類があります。
・即時型アレルギー反応:刺された直後に生じる腫れやかゆみを起こすアレルギー反応
・遅延型アレルギー反応:刺されてから1~2日後から生じる腫れやかゆみを起こすアレルギー反応
即時型アレルギー反応には、抗ヒスタミン剤(かゆみを抑える成分)が主体の塗り薬が適しており、遅延型アレルギー反応には、ステロイド剤(炎症を抑える成分)が配合されている塗り薬が適しています。
子供の蚊刺され かゆみ止めに効く薬のタイプは人によって違う!?
このように蚊に刺されるとアレルギー反応によって腫れたり痒くなったりするのですが、蚊に多く刺されるにつれてアレルギー反応の種類が変化してきます。
個具体的には、人差はありますが、以下のように年齢に応じてアレルギー反応の種類が変化します。
・乳幼児期 → 遅延型アレルギー反応
・幼児期~青年期 → 即時型アレルギー反応+遅延型アレルギー反応
・青年期~壮年期 → 即時型アレルギー反応
・老年期 → アレルギー反応なし
このことから、起きてくるアレルギー反応の種類に応じた市販薬をつけないと、効き目が少なくなってしまいます。
ですので、子供が蚊に刺されたときに起きるアレルギー反応(つまり、すぐには腫れて痒くならずに後で腫れて痒くなるのか、それとも、すぐには腫れて痒くなってその後からも腫れて痒くなるのか)に応じて、適切な薬をつけてあげるのが大切です。
例えば、「遅延型アレルギー反応」だけが出る子供には、刺されたときに痒くなくても後から痒くなってくるので、ステロイド剤が配合されている塗り薬をつけてあげるのが効果的です。
また、例えば、「即時型アレルギー反応」と「遅延型アレルギー反応」の両方が子供には、刺されたときには抗ヒスタミン剤が主体の塗り薬をつけて、1~2日後の痒みにはステロイド剤が配合されている塗り薬をつけてあげるのが効果的です。
市販薬には、同じ銘柄のタイプでも、抗ヒスタミン剤が主体の種類やステロイド剤が配合されている種類があるので、薬局で訊いてから買うのがいいでしょう。
但し、今までになく腫れが大きかったり、熱が出たりしたときには、蚊アレルギー(蚊刺過敏症)や感染症の疑いがあるので、早めに病院につれて行きましょう。
子供の蚊刺され かゆみ止め おすすめの対処方
ここでは、上記した塗り薬以外のお勧めの方法について紹介します。
・氷などで冷やす。
かゆみを静める定番の方法で、とても効果があります。
ここで、熱いお湯などをかけて温めることでかゆみを静める方法について最近いわれていますが、火傷する危険があるのでお勧できません。
・腫れたところを爪でへこませてかゆみを紛らわす。
これも定番の方法で、手軽で傷にもならず、とても効果があります。
この方法を知らずに掻きむしって傷になっている子供には教えてあげましょう。
うちの子には、すぐ教えました(笑)。
・寝ている間などに子供が掻きむしって傷にならないように、薬を塗ってから絆創膏などを貼っておくのも効果的です。
・シールタイプのムヒパッチなどもお勧めです。
・子供がどうしても寝ている間に掻きむしってしまう場合は、掻きむしっても傷になりにくいように、手袋をさせるのもお勧めです。
まとめ
このように、市販のかゆみ止め薬には蚊のアレルギー反応に応じて適したタイプがあるので、子供のアレルギー反応に応じて、かゆみ止め薬を使い分けるのが大切です。
また、子供が掻きむしって傷にならないように、就寝時などには、薬を塗ってから絆創膏を貼ったり、手袋をさせたりするのが効果的です。
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