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スタッドレスタイヤの夏使用履き潰しは危険で違反?デメリット動画あり

投稿日:2019年6月18日 更新日:


スタッドレスタイヤを真夏に履いている自動車をたまに見かけます。確かに夏タイヤ(ノーマルタイヤ)と冬タイヤ(スタッドレスタイヤ)を年に2回も交換するのは面倒ですよね。

それに、スタッドレスタイヤが古くなって摩耗していると、夏タイヤとしてそのまま使用して夏場に履きつぶしたくなります。でも、冬タイヤを夏に使うのは危険な気もするし、もしかして交通違反だと困るし、少し不安ですよね。

今回は、スタッドレスタイヤを夏に使用するときのデメリット(とメリット)を簡潔に紹介します。

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スタッドレスタイヤの夏の履き潰しのメリット

スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)は、あまり擦り減ってないときに夏タイヤとして使うと、焼けたアスファルトで溶けて早く擦り減りそうですね。

でも、スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)がかなり擦り減ってきていたら、見た目も夏タイヤくらいの溝の深さだし、夏タイヤとして履きつぶしても問題ないように感じます。

で、冬タイヤとしては使えないくらい摩耗したスタッドレスタイヤを、夏に履きつぶすと、そのぶん夏タイヤを使わなくて済むので、経済的なメリットがあります。

でも、下に書きますが、冬タイヤとして使える溝の残ったスタッドレスタイヤを夏に使うと、非常に早く摩耗して冬タイヤとしての寿命がとても短くなって、反って費用がかかることになります。

スタッドレスを夏使用すると違反?夏の車検にも通らない?

スタッドレスタイヤには、タイヤの山の擦り減り具合がわかるように、溝の間に「プラットホーム」「スリップサイン」という2種類の台形の山があります。

「プラットホーム」の方が「スリップサイン」よりも山が高くて、「プラットホーム」の高さまでスタッドレスタイヤが摩耗すると、冬タイヤとして使用できないというサインになります。

で、「スリップサイン」の高さまでスタッドレスタイヤが摩耗すると、タイヤ交換のサインになります。

プラットホームとスリップサインの説明動画です。

で、スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)でも、ノーマルタイヤ(夏タイヤ)でも、「スリップサイン」の高さまでスタッドレスタイヤが摩耗すると、違反です。

車検にも通りません。

で、スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)を夏に使うこと自体は、違反ではないです。

夏にスタッドレスタイヤ(冬タイヤ)を履いて車検しても、合格できます。

スタッドレスタイヤを夏に履くデメリット

でも、スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)を夏に履くデメリットは、沢山あります。

①ブレーキの効きが悪くなる(制動距離が延びる)

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ABS付のプリウスを使って時速80kmでフルブレーキした時の制動距離実験の動画です。

(乾燥路面での制動距離)
ノーマルタイヤ18.8m
スタッドレスタイヤ24.5m

(濡れた路面での制動距離)
ノーマルタイヤ19.4m
スタッドレスタイヤ36.2m

乾燥路面では、スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)は1.3倍の制動距離になっています。

スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)のゴムは柔らかいので、プレーキをかけたときに細かい溝が変形して、制動距離が長くなるんです。

濡れた路面では、スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)は約2倍の制動距離になっています。

スタッドレスタイヤのゴムは柔らかいので、細かい溝が水圧に負けて変形して路面とタイヤの間の水膜を掻き出す力が弱まってしまい、ハイドロプレーニング現象(水が溜まった路面で車のコントロールがきかなくなること)が起きやすくなります。

なので「スタッドレスタイヤは止まるのに時間がかかるから、スピードは控えめに!」と覚えておいた方が良いですね!

でも、スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)が、「プラットホーム」までは摩耗してるけど「スリップサイン」までは摩耗してない場合は、制動距離が長くなる原因の一つの「細かい溝」がかなり擦り減っているので、上に書いたほど制動距離は伸びないかもしれませんね。

②バーストの危険性が上がる

スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)は、ノーマルタイヤ(夏タイヤ)ほど熱に強くないので、バースト(破裂)の可能性が高くなります。

特に、真夏の炎天下の高速道路などは路面温度が60度を超えることがあるので、スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)はバーストしやすくなって危険です。

③ハンドリングが鈍くなる

スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)はゴムがやわらかいので、ノーマルタイヤ(夏タイヤ) よりも大回りになりやすく、コーナリング性能が落ちます。

④燃費が悪くなる

スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)は、ゴムがやわらかくて転がりにくく、重いので、燃費が1割弱落ちます。

⑤タイヤの寿命が縮む

スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)のゴムは、真夏の熱い路面で柔らかくなって、急激に摩耗します。

特に真夏の高速道路などでは、路面の高熱で夏タイヤでも柔らかくなって早く摩耗するので、スタッドレスタイヤ(冬タイヤ)だと非常に摩耗が激しくなります。

まとめ

私も、面倒だけど、5月くらいには冬タイヤから夏タイヤに交換してます。

でも、「プラットホーム」までは摩耗してるけど「スリップサイン」までは摩耗してない冬タイヤを、デメリットを十分自覚して慎重に、夏場に履きつぶすのもありかな、、、とも思います。

夏の暑さ関連のリンクをまとめた記事です。

夏の自動車、冬タイヤ、自転車、ベランダ、打ち水、西日、通勤、リュック、チャイルドシート、汗などの暑さ対策記事のリンクまとめ

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