
今回は、ロシア武術システマを習うデメリットについて、システマ歴約2年の未熟な経験を総動員して説明します(‘◇’)ゞ
システマは、ロシアの特殊部隊スペッナズ等で採用されている軍隊格闘技(武術)です。
前回はロシア武術システマを習うことの沢山のメリットについて説明しましたが、何事にもデメリットは有ります。
システマを習うデメリット
この記事を書いた今の私は、システマ教室でシステマを習うようになって約2年のひよっこです(‘ω’)
なので、後々見返したときに、「あの頃は理解が浅かったなあ」と遠くを見るような目で言える日が来るのが楽しみです。
このブログのシステマ関係の記事を書くときのスタンスや、私の格闘技歴などについては、こちらに書いてます。
ロシア武術システマを習うメリットについては、こちら。
日本のシステマ道場(教室)の練習で先生(インストラクター)がお手本を見せてるyoutube動画を1つ載せておきます。
日本のシステマ道場での練習は(たぶんどこの道場でも)、和気あいあいとしてて、ケガも殆どしないし、「おそロシア」ではありません。
でも、システマを習うデメリット(弱点?)は有ります。
①過信による危険
空手、柔道、テコンドー、空道、ボクシング、クラヴマガ、剣道、どんな格闘技や護身術でもですが、自分が強いと過信すると非常に危険です。
本来、護身は危険なところに行かないことが基本中の基本ですが、過信しているとわざわざ危険なところに行って腕試ししたくなったりします。
これでは本末転倒です。
システマの精神が逆にデメリットになる!?
②アドレナリンがドバドバ出る格闘技(運動)をしたい人には不向き
システマでは、攻撃的な気持ちにならず、身体もリラックスして戦闘態勢にならずに戦うトレーニング(ワーク)をします。
なので、フルコンタクト空手や柔道、ボクシング、キックボクシング、ムエタイなどのように闘争心マックスで心身を奮い立たせる格闘技とは違って、アドレナリンによる興奮感や充実感は有りません。
その点で、若くて血の気の多い人には、システマは物足りなく感じて、不向きかもしれません。
③強くなったという実感を持ちたい人には不向き
システマは、相手よりも強くなって相手を打ち負かすのが目的ではなく、自分の安全を確保して生き残るのが目的の武術です。
なので、相手の闘争心を煽るような態度や動きはせず、強者のオーラを出しません。
システマの上級者やインストラクター、もちろんシステマのマスターは、驚くほど柔らかい雰囲気です。
そう言えば、システマ創始者のミカエル・リャブコ師が『男が近づいてきて「お前の顔が気に入らない」と言ってきたので、「私もこの顔が気に入らなんですよ」と言ってやり過こした』みたいな話をしたと聞いたことがあります。
ミカエル・リャブコ師なら簡単にその男をボコれたと思いますが、恨みを買って後から背中から撃たれたらだめですもんね。
④試合で勝ちたい人には不向き
システマは、生き残ることを目的とした武術です。
なので、危険には近づかない、危険な状況になってしまったら会話で収めようとする。
それでも相手に攻撃されそうなら、油断してる相手に最も効果的な攻撃をするという感じです。
なので、今のところ、システマでは試合(大会)が有りません。
私も初めはシステマに試合があったら励みになって楽しいだろうなと思ってましたが、システマに試合は合わないんです。
合気道に似てますね。
合気道みたいに、演武ならできますね。
⑤体育会系の縦社会が好きな人には不向き
システマの道場や同好会では、空手や柔道、剣道などの日本の武道とは違って、先輩後輩の上下関係は有りません。
もちろん相手への敬意や礼儀は有りますが、それも社会人として身に付けている相手への敬意や礼儀と同じ感じです。
なので、指導してくれる先生に対しても、「〇〇先生」とは呼ばず「〇〇さん」と呼びます。
システマの体の使い方がデメリットになる!?
⑥ムキムキのゴリマッチョになりたい人には不向き
システマでは、出来るだけ筋肉を使わずに(力まずに)動くようにします。
で、システマでも、腕立て伏せ(プッシュアップ)やスクワットや腹筋運動(シットアップ) などのトレーニングをします。
でも、ボクシングや空手、柔道などの他の格闘技や武道のように、筋肉トレーニング(筋トレ)としてはやりません。
筋肉を増やしたり鍛えたりするのが目的じゃないんです。
システマで腕立てなどをする目的は、出来るだけ筋肉に負荷がかからないように、筋肉負荷を分散させて身体全体が効率的に動く体の使い方を覚えるのが目的です。
筋肉を鍛えるというよりも、神経を鍛える感じですね。
なので、システマが上達するほど、筋肉痛にならなくなります。
トレーニングジムなどで筋肉増大目的で重い負荷のマシントレーニングをすると、システマの体の使い方とは逆方向の体の使い方を覚えることになります。
なので、システマが上達しながら、細マッチョにはなれるかもしれませんが、ゴリゴリのゴリマッチョになるのは難しいです。
⑦他の格闘技やスポーツよりもダイエット効果は少ない
上に書いたように、システマでは大きく筋肉量を増やすのは難しいので、ダイエット効果は少ないです。
ダイエットしたいなら、フルコンタクト空手や伝統派空手、ボクシング、キックボクシング、柔道など、筋肉増強目的でトレーニングをする格闘技の方が良いです。
(その他)
⑧まだまだ知名度が低いので、話題として使いにくい
システマは、空手や柔道などの競技人口の多い武道と違って、まだまだ知名度が低いので、知らない人が多いです。
なので、「実は私、システマやってるんです」とか言っても、「?? システマって歯磨きの??」って感じで全く知らない人が多く、話しが全く広がらないことが多いです(T_T)
⑨「殴られても痛くないんでしょ?」とか言って殴られるかも!?
システマ芸人の南川さんのシステマネタが有名なので、「殴られても痛くないんでしょ?」とか言ってやんちゃな悪友に殴られることが有るかもしれません。
そんなときは迷わず、ケガをさせない程度にシステマのカウンターストライク(カウンターパンチ)をお見舞いしてあげましよう( *´艸`)
まとめ
いかがでしたか?
なんとなく、システマのイメージが伝わったでしようか?
とは言っても、システマ歴約2年のヒョッコの理解の範囲の説明なので、「(* ̄- ̄)ふ~ん、、、そうなの。。。」くらいの感じで読んでいただけると幸いです(#^.^#)
前のシステマ記事
次のシステマ記事
システマの動作術 テイクダウン(崩し)や蹴り 打撃のストライク
以下は、格闘技関連記事のリンクをまとめた記事です。
ロシア武術システマの解説記事と、格闘技/武術/武道の解説記事のリンクまとめ
フルコンタクト空手(正道会館)での私の体験記事のリンクまとめ
システマを見学してみたいという人は、日本各地にシステマの道場や同好会があります。
「システマジャパン公式ページ」http://www.systemajapan.jp/
「システマ大阪公式ページ」http://systemaosaka.jp/
「システマ東京公式ページ」https://www.systematokyo.com/